5月8日の続きです。
ダイムラー・クライスラーが、三菱自動車への支援打ち切りと並行して、関係見直しを図っていると言われていた
韓国・現代自動車への対応ですが、5月12日、資本提携解消が発表されたようです。
ただ、ちょっと、両社の間に温度差があるようです。
まず、現代自動車のサイトは日本語版、英語国際版ともに、ニュース・リリースを載せていないのですが、12日ソウル発の共同通信では、「ダイムラーと資本関係解消 現代自、中国事業で対立」との見出しで、
「韓国の自動車大手、現代自動車は12日、米・ドイツの自動車大手ダイムラークライスラーとの資本関係を解消し、ダイムラーが発行済み株式の約10・5%を保有している現代自株の全量を売却することで合意したと発表した。現代自の金東晋副会長がソウルで記者会見した。」
としているのに対し、同日フランクフルト発のロイター通信は、「ダイムラークライスラー、現代自動車と事業ベースで協力へ」との見出しで、
「自動車大手ダイムラークライスラーは12日、韓国・現代自動車とは将来、事業ベースで協力する計画を発表した。
ダイムラーは声明で、『両社は、資本提携がなくても、事業ベースで協力し成功を収めることができるとの意見で一致した』としている。 」
と前向きです。
実際、関係解消が取りざたされて以来、現代自動車は、「2010年に中国市場で100万台の乗用車販売を目指す」(8日付・日経)、「現代自動車の米法人、ヒュンダイ・モーター・アメリカは米国での新車販売台数を2010年までに昨年実績比約2.5倍の100万台に引き上げる目標を掲げた」(11日付?・日経)、「韓国起亜自動車は13日、中国に年間生産能力30万台規模の第2工場を建設すると発表した。投資額は6億4000万ドル。起亜と親会社の現代自動車は2010年に中国市場で合わせて100万台の販売を目指している」(16日付?・日経)と、強気な販売戦略を発表して、対決姿勢を明確にしています。
で、一方のDCは、公式サイトでも12日付けで、今回の関係解消に関するプレスリリースを掲載し、「DaimlerChrysler AG and Hyundai Motor Company Announce Realignment of Strategic Alliance」と、
あくまで、「提携関係の見直し」だと言い張っております。で、その「見直し」の要点は、DCに言わせると、
・世界共通エンジン・プロジェクトの継続
・部品の共同調達活動の継続
・商用車エンジンでの提携と、商用車ジョイント・ベンチャーに関する交渉の終了
・DCの所有する、現代自動車の株式10.5%の売却計画
だそうで、なんだか、やっぱり前向きです。株式売却も、あくまで、まだ計画らしいですし・・・。
で、ここから先は、全くの個人的な憶測なのですが、現代自動車を切り離した以上、ダイムラー・クライスラーの小型車販売戦略というのは、スマート・ブランドで一本化して、メルセデス同様のプレミアム路線で行くのかなぁ、と。
現代自動車が傘下にいれば、GM(富士重工、スズキ、大宇)、フォード(マツダ)、トヨタ、VW、ルノー日産、PSA、ホンダあたりを敵に回して、真正面から勝負できたでしょうが、正直、三菱とスマートでフル・カバレッジをマカナうのは、どう考えても難しいワケでして。
で、スマートをプレミアム路線で展開していく、とした場合、現在、行われている三菱との小型車共同開発が一段落して、DCが小型車の開発に必要なノウハウを吸収し終えたら、その後は、DCにとって、三菱自動車の存在価値って、それでもまだ残るんでしょうか?
もちろん、現代自動車とは今後も技術提携を続けていく、ということで、そうなればDCとしても、小型車市場での、規模のメリットを活かして、また違った戦略を取ることになるのでしょうが。
いずれにしろ、三菱自動車の受難の時代は、まだあと数年続くことになりそうです。DCと技術提携してる以上、他の自動車メーカーとの提携を図る余地もなさそうな気がしますし。ああ、現代自動車の傘下に収まるって手がある・・・のですかね?
5代目ゴルフについて書くつもりが・・・それは、また、今度。いや、正直、今度のゴルフには、あんまり思うところもないのですが。
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