« 人類皆兄弟=兄弟じゃないヤツは人間じゃないので何をしてもいい、という価値感について | トップページ | 女性ヴォーカルのメタル »

2013/05/13

ozzfest行ってみて日本のバンドについて、ちょっと考え直した

 5月11、12日の両日、OzzFest、行ってきました。

 自分もそうなんですけど、日本でメタル聞いてる人間って、結構、海外バンドだけに偏っていて、日本のバンドは色物扱いしている部分があって、今回も出演者が発表されたときから、ちょっと日本のバンドが多すぎるんじゃねーの、という批判はあったようです。

 でも、OzzFestの運営方針を考えたら、これは仕方ねーんじゃねーの、というのが自分のスタンスです。
 OzzFestは元々、90年代の前半、グランジ/オルタナが台頭して、メタルが古臭いダサい音楽だと見なされた時代に、グランジやってるバンドメンバーから「でも、オジー時代のサバスは別」とか割とオジーだけは支持されていたことに目を付けた、妻のシャロン・オズボーンが、今の若いキッズに支持されていて、かつオジーをリスペクトするバンドを集めてオジーと一緒にライヴをやれば、その若いキッズに対して効果的にオジーのブランド価値を上げて、ファン層を拡大していける、ってのが基本方針…だったと少なくとも自分は理解しているんですよね。

 だから、OzzFestは、サバス見たい人向けじゃなくて、日本国内で集客力があって、かつ「サバスとかいう詳しいこと知らんけど、すごいバンドがおるらしい」くらいのお客さんがついてるバンド中心になるのは、正解なんだと思うんです。ももクロの出演も、それとまったく同じ理由で、まあ、いいんじゃないの、と。

 で、そうは言っても、さすがにこれだけ日本人のバンドを並べられると、正直、戸惑うところで…(笑)。

 いやー、日本のバンド、苦手なんですよ。

 でも、今回、2日間にわたって、これだけ日本のバンドを見せられると、結構、発見もありました。基本的に苦手なバンドは苦手だし、結構いいじゃんってバンドもいるんだなー、ってトコです。

 苦手なのは、今までずっと、ちょっと国語能力ないんじゃね?って日本語詩だとか、それ以下の中途半端な英語詩だとか、あるいは安い歌謡曲みたいな線の細いヴォーカルラインだとか、そういうのが苦手だと、ずっと思い込んでたんでたんです。

 けども、20年ぶりくらいに思い出したのは、たぶん、自分の中で一番重要な点は、何と言っても日本の一部バンドに顕著な、ヤンキー・アティテュード丸出しなステージングをやられると、なんかもうね、音楽性云々の前に、ドン引きなんですよ、自分。すげー嫌いなの。
 いや、メタルというかロックって、「非日常的な、荒ぶる美」みたいなものを表現する音楽なんだと思うんですけども、日本人がそれをやろうとしたとき、なんで、ああもヤンキーっぽくする人たちがいるのか…。まあ、元々、出自がそっちの人が多かったりだとか、あとは市場の需要としても、日本人って結構、ヤンキー属性のない人たちでも、娯楽品としてのヤンキーは許容してるというか、積極的に受け入れているっていう事実があるのは分かるんです。分かるんですけど、俺は要らない(笑)。
 ライヴハウスとかから育っていこうとすると、ファンとのコミュニティみたいなものも大事にしなくちゃいけないんだろうし、ヤンキー的属性はその上でも武器になるのかもしれないんですけど、ただ、たとえば、Slipknotの歌詞に歌われている暴力性だとかっていうのは、枠の外側で生きる人間の攻撃性を表現していても、やっぱりヤンキー文化とは相容れないものだと思うんですよ。

 海外バンドだと、その辺が聴けるのは、海外にはヤンキー的な人(というか、自分が嫌悪感を覚えるところの粋がった兄ちゃんたち)が元々少ないのか、一定量いるけどメタルはやらないのか、あるいはメタルバンドにも一定量いるんだけど、言語や文化の壁がフィルターとなって自分には伝わってこないのか、その辺はよく分かりません。
 まあ、アメリカ映画とか、スティーヴン・キングの小説とか読むと、どっちかっていうと本当にアメリカ人っていうのは正義ってものを信奉していて、ああいう力で自己を顕示したいみたいな人たちは運動部にとどまるのかなーっていう気がしますが。日本のヤンキーにありがちな、元々運動部だったけど、ケガとかキツイ練習に耐えかねて離脱した人っつうのは、少なくとも映画とか小説では見かけないですよね。

 ともあれ、2日間、相変わらずそういう自分が苦手なヤンキー文化を(量の多寡や濃淡はともあれ)引きずっているバンドもいて苦手だわーと思う反面、ちょっとそういう文化とは一線を画したバンド、言ってみれば、「自分はこういう音楽が好きなんですけど、皆さんもお好きでしたら一緒に楽しんでってください」みたいな雰囲気でステージをこなしているバンドもいくつか発見できて、それは収穫でした。
 それらのバンドに関しては、今後、単独ライヴも見てみたいかな、とも思いました(まあ、東京とか彼らの地元までは行かないにもせよ、うちの地元まで来てくれるんだったら)。

 個人的には、Fear, and Loathing in Las Vegas…って、あの映画(笑)をリアルタイムで見てる世代としては、どうなんだよ(笑)と思うバンド名ですが、中でも一番良かったです。  

|

« 人類皆兄弟=兄弟じゃないヤツは人間じゃないので何をしてもいい、という価値感について | トップページ | 女性ヴォーカルのメタル »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30353/57373199

この記事へのトラックバック一覧です: ozzfest行ってみて日本のバンドについて、ちょっと考え直した:

« 人類皆兄弟=兄弟じゃないヤツは人間じゃないので何をしてもいい、という価値感について | トップページ | 女性ヴォーカルのメタル »