読書録:北川智子「「ハーバード白熱日本史教室」
カナダの大学で理系学部をダブルメジャーで卒業した後、たまたま日本人ということで手伝っていた日本史教授の専門に興味を持って、日本史学に転向、プリンストンでドクター取った後、20代でハーバードの講師に、というハイパーな経歴の女性。
経歴だけでなく、学問に対する取り組みも、書かれた内容から伝わってくる範囲で想像するに、相当ハイパーな人と思われる。
文系の講師でペーパーをそれなりに書く日常なのかもしれないけど、高校卒業以来、北米で生活している割に、日本語の文章も、文体・構成とも、非常に読みやすい。
amazonのレビューで鬼のように低評価してる人たちがいるけど、国内で冷や飯食ってる史学関係者か何かなんですかね。
確かに、彼女は日本国内で専門的に日本史の研究した人じゃないし、歴史認識等で甘さがあるのかもしれませんけど、これは学術論文ではないし、そこに紙幅を割いていないので、非難するほどのものか。
さらに、彼女のハーバードでの授業の方針も日本史専攻の学生向けではなく、あくまで、選択科目としてこの先も日本に関係するかどうか分からない学生たちが対象で、この授業を機会に日本史に興味を持ってもらって後の人生に何か役に立てばいい、というスタンス、であれば、まあ、こんなもんじゃないのか、と。
歴史学者として評価できるかどうかは、彼女の学術論文を読んだり、その論文の学会での評価をみないと分からないんじゃないですかね。
歴史の本ではなく、若い日本人女性がハーバードで講師をしている、というストーリーとしては大変、面白く読めました。文系大学の講師を目指す方、海外大学への進学、就職を目指す方などには、大変、参考になるかと思います。
あと、タイトルは編集者が付けたんだろうけど、これだけ才能がある人だったら、自分で付けさせても良かったんじゃないですかね。まあ、ほぼ無名の人が世の中で気付かれるには、こういうタイトルで耳目を集める必要があるのかもしれないですけど、不要な叩きに合う要素な気もします。
経歴だけでなく、学問に対する取り組みも、書かれた内容から伝わってくる範囲で想像するに、相当ハイパーな人と思われる。
文系の講師でペーパーをそれなりに書く日常なのかもしれないけど、高校卒業以来、北米で生活している割に、日本語の文章も、文体・構成とも、非常に読みやすい。
amazonのレビューで鬼のように低評価してる人たちがいるけど、国内で冷や飯食ってる史学関係者か何かなんですかね。
確かに、彼女は日本国内で専門的に日本史の研究した人じゃないし、歴史認識等で甘さがあるのかもしれませんけど、これは学術論文ではないし、そこに紙幅を割いていないので、非難するほどのものか。
さらに、彼女のハーバードでの授業の方針も日本史専攻の学生向けではなく、あくまで、選択科目としてこの先も日本に関係するかどうか分からない学生たちが対象で、この授業を機会に日本史に興味を持ってもらって後の人生に何か役に立てばいい、というスタンス、であれば、まあ、こんなもんじゃないのか、と。
歴史学者として評価できるかどうかは、彼女の学術論文を読んだり、その論文の学会での評価をみないと分からないんじゃないですかね。
歴史の本ではなく、若い日本人女性がハーバードで講師をしている、というストーリーとしては大変、面白く読めました。文系大学の講師を目指す方、海外大学への進学、就職を目指す方などには、大変、参考になるかと思います。
あと、タイトルは編集者が付けたんだろうけど、これだけ才能がある人だったら、自分で付けさせても良かったんじゃないですかね。まあ、ほぼ無名の人が世の中で気付かれるには、こういうタイトルで耳目を集める必要があるのかもしれないですけど、不要な叩きに合う要素な気もします。
北川 智子 / 新潮社 ( 2012-05-17 )
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コメント
同感いたします!
私も彼女の著者を読みました。
ある酷評をみて、私と全くの正反対の意見に驚いていましたが、このブログの方の内容を読んでちょっと安心しました。
NHKで放送されたTEDの番組で彼女の存在を知りましたが、才能とパワフルさを持ち合わせた日本人が居る!というのは励みになりますね♪
投稿: みやび | 2013/01/09 16:19
同感いたします!
私も彼女の著書を読みました。
ある酷評をみて、私と全くの正反対の意見に驚いていましたが、このブログの方の内容を読んでちょっと安心しました。
NHKで放送されたTEDの番組で彼女の存在を知りましたが、才能とパワフルさを持ち合わせた日本人が居る!というのは励みになりますね♪
(二度の投稿ごめんなさいね)
投稿: みやび | 2013/01/09 16:22