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2012/05/06

読書録:岡田暁生「「クラシック音楽」はいつ終わったのか?」

 1月に「西洋音楽史」を読んだ後、すぐに読み始めたのだけど、イマイチ、面白くなく、中座。つか、アマゾンで先にこっちを見つけてタイトル面白そうと思った後で、ついでに「西洋音楽史」を買ったような気もする。忘れた。

 しかし、タイトルとは裏腹に西洋芸術音楽の終焉を解説しているわけではなく、副題にあるとおり、クラシックの発展に大きな断絶をもたらしながら、あまり音楽史上、研究対象となっていなかった、第1次大戦の影響を読み解こう、というもの。

 レコード、ラジオの台頭による消費物としての音楽の影響や、第1次大戦の戦火を逃れたアメリカを中心とする世界の動き、消費社会の到来、ドイツ、オーストリアの両帝国の解体に伴うパトロン層の瓦解といった第1次大戦と前後して起こった諸処の事象にも触れつつ、主に音楽家自身や、あるいは批評家のように音楽家に至近なところにいた人たちに、第1次大戦や、あるいは大戦による世界の転回がどのような影響を与えたか、というもの。

 まあ、確かに古典を再演するコンサートやレコードは継続して一定の市場を持ち、また、大戦前から活躍していた作曲家たちが戦後には大した作品を発表しなくなった、という点に考察を加えようと思えば、単に周辺の変化だけでなく、作曲家の内面を追う必要とはあるのだろうし、著者曰く、その点の研究実績が乏しい、と言うのは意外と言えば、意外な話。

 しかし、クラシック門外漢としては、出てくる作曲家や作品のほとんどが知らないものばかりでw、中々、読み進めても実感が湧きづらかったです。もっとテクノロジーとか、消費社会についての話を読みたかったなー、と。

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